投稿日:2007-11-05 Mon
りーぱの安藤です。 初心を忘れず、さらに成長させていくために。
2005年度、なごやボランティア・NPOセンター発行の情報誌「ぼらんぽ」に連載させていただいていた「作業所立ち上げ奔走記」を、ほぼ当時の文章のままで転載しています。
※ 名称、年月日などは当時のままですのでご了承下さい。
■作業所立ち上げ奔走記(7)
特定非営利活動法人りーぱ(申請中) 安藤 拓生
「和工房TAN・KEI」も開所から4ヶ月が経過し、七宝焼の技術も少しずつ上がってきています。それに従い、スタッフひとりひとりの作品の完成度も高くなり、商品の数も増えてきました。しかし、完成した商品を買っていただけなければ、収入にはなりません。
独自の店舗を持たないTAN・KEIにとって、すぐに販売をスタートするためには、自分たちで外に出て行くことが必要でした。
「どこか出店できる機会はないかな」
「でも、福祉団体のバザーではなく、あくまで出張販売する雑貨店として出店したいよね」
売れる商品を作り貯める一方で、情報紙やインターネットなどで出店できる機会を探す日々が始まりました。個人対象のフリーマーケット出店は沢山ありますが、事業所の出店がで可能で、出店条件が合致するものは予想以上に見つかりません。「“福祉”や“障害者が作った商品”という部分を表に出して販売することはスタッフの仕事に対する本当の評価ではない」という考えもあり、販売の機会は限られてきます。
そんな中、商店街の祭りやライブイベント、大学祭などいろいろ販売機会を紹介してくださる方があり、少しずつ、出張販売の機会も増えてきました。飛躍的な収入増にはつながりませんが、出店できることで商品に対するお客様の反応を、直接知り、商品開発につなげていくことができます。
実際に販売を始めてみると、商品の魅力以外にも、気がついたことが多くありました。例えば、販売員の売り方の違い。元々、食品を販売していた私は、大きな声で呼び込みをして、お客様にその商品の魅力をアピールするという販売の仕方が身についていました。しかし、アクセサリーの販売では、じっくりと自分のペースで商品を見たいお客様も多く、あまり積極的に声をかけないことも必要なのだと気がつきました。また、商品の説明をするときには、商品の魅力のアピール以上に、その人のファッションやそのアクセサリーを使うシーンに合わせた使い方の提案が重要なのだということも実感しました。

▲販売は商品の魅力と提案で勝負!
現在、TAN・KEIでは出張販売でお客様の声を聴いたり、専門家による指導で技術・センスを磨く一方で、福祉分野以外の異業種の方々との交流も積極的に行っています。それは、ネットワークを広げるだけでなく、商売のノウハウなどを自然に学んだり、新しい商品のヒントをいただく機会でもあります。そしてまた、りーぱの理想を体現していく厳しさを常に実感し、刺激を得られる機会にもなっています。
(なごやボランティア・NPOセンター発行「ぼらんぽ」2005年12月発行分に掲載)
……(8)に続きます。
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