投稿日:2007-11-06 Tue
りーぱの安藤です。 初心を忘れず、さらに成長させていくために。
2005年度、なごやボランティア・NPOセンター発行の情報誌「ぼらんぽ」に連載させていただいていた「作業所立ち上げ奔走記」を、ほぼ当時の文章のままで転載しています。
※ 名称、年月日などは当時のままですのでご了承下さい。
■作業所立ち上げ奔走記(最終回)
2006年1月、「和工房TAN・KEI」を運営する「りーぱ」は、特定非営利活動法人として、正式にスタートをしました。連載の最後は、和工房TAN・KEIのこれまでと今後について、りーぱ理事長と和工房TAN・KEI店主、それぞれの視点から見つめてみたいと思います。
『新しい世界に向けて』
特定非営利活動法人りーぱ 理事長 藤井大川

若さという財産ひとつで、大きな後ろ盾も無くはじめたことがやっと芽を出したところです。
和工房TAN・KEIでは、スタッフはみんな活き活きと働きそこには笑顔があふれています。そして理事は働きやすい場所を提供することに努力を惜しまない、そんな場所が有ってもいいのではないでしょうか。
資金や大きなバックがあっての出発ではなく、「無」からの出発でした。ただ最初にあったのは「人」だけだったのです。その人ができることを少しずつ行ってゆくことしかできず、もどかしい日が続きました。ですが、慌てず一歩一歩の積み重ねをするしかなかったのです。しかし、そこでまた新しい出会いがあり、新しい道が見えてきました。
まだまだ経営という点では成り立っていませんが、人と人とのつながりは日に日に増えており、今はそれが一番の財産となっています。
『いつかは・・・では、届かない』
和工房TAN・KEI 店主 (りーぱ理事) 安藤拓生

2005年7月のスタートから約8ヶ月。多くの方々に支えられ、何とか形になってきたTAN・KEIですが、正直な話、理想はまだほとんど実現できていません。
この1年、特定非営利活動法人のこと、障害者自立支援法のこと、七宝焼のこと、商売のこと、他業種のこと、まちづくりのこと・・・等々、ヒントになることはすべて吸収して活かしていこうと、みんなで走り回ってきました。その経過はこの連載でお伝えしてきた通りです。しかしその一方で、最初にこの事業の立ち上げを呼びかけた元作業所職員6名は、生活していくために、バイトや他の仕事との兼業で体制に入ったり、ほとんど寝ない日々が続いたり・・・と、いまなお、厳しい生活を送っているのも現状です。
こうまでして、「和工房TAN・KEI」をスタートした理由。振り返ってみると、それは“ひとりひとりが大切にされる社会”“障害のある人が働く”などといったことをひとつひとつ真剣に考えた時、「現代はそういう時代じゃないから仕方ない」「いつかそういう時代が来るといいね」では、目の前にいる人たちに届かないと考えたからではないかと思います。その想いは、いまも変わっていません。
「急がば回れ」という言葉がありますが、その回り道も駆け足で進んでいきたい。まずはスタッフに最低限の給料を払う。そのためには・・・。
まだまだ、考えること、やらねばならないことが盛り沢山です。今後も、応援をよろしくお願い致します。
(なごやボランティア・NPOセンター発行「ぼらんぽ」2006年3月発行分に掲載)
全10回の連載を、不定期で転載させていただきました。
実際の連載では使っていなかった写真も使わせていただいたので、読んだことがある方も楽しんでいただけたのではないでしょうか?
最初から最後まで丁寧に読んでいただいた方、ありがとうございました&おつかれさまでしたm(__)m
思えば、この連載が終了したのが2006年3月。法人登記からまだ2ヶ月でした。
この時点から、りーぱも少しは前進しているでしょうか?
「後退しているんじゃないの?」と言われないことを祈って……今後もがんばります(^^)
今後ともよろしくお願い致します。
投稿日:2007-11-06 Tue
りーぱの安藤です。 初心を忘れず、さらに成長させていくために。
2005年度、なごやボランティア・NPOセンター発行の情報誌「ぼらんぽ」に連載させていただいていた「作業所立ち上げ奔走記」を、ほぼ当時の文章のままで転載しています。
※ 名称、年月日などは当時のままですのでご了承下さい。
■作業所立ち上げ奔走記(9)
特定非営利活動法人りーぱ 安藤 拓生
「和工房TAN・KEI」を運営する「特定非営利活動法人りーぱ」は、福祉とまちづくりのNPOです。私たちは、「和工房TAN・KEI」の仕事としてもまちづくりに貢献していけないかと考え、TAN・KEIのスタート以来、天白区の特産である梅を使用した梅干し作りなどを試行錯誤してきました。
現在進めているのは、まちづくり団体等の活動グッズ製作を請け負う事業です。様々な団体・グループが、名前やオリジナルのロゴなどが入ったタオルやTシャツなどを製作して活用しやすいようにしていければ、TAN・KEIとしてもまちづくりに貢献できますし、仕事の開拓にもつながります。



▲「わがやネット」さんの記念グッズとしても使っていただきましたm(__)m
そのひとつとして、2005年11月には大阪の市民団体「街づくり夢基金」より助成をいただき、小型の刺繍ミシンを導入しました。刺繍できる範囲は少々小さめですが、パソコンでデザインデータを作成してミシンで刺繍できるので、オリジナルデザインの注文を小ロットから受けることができます。なるべく原案に近い刺繍を作成する技術、コストダウンなど、まだまだ課題は残りますが、既に地域のボランティア団体より、団体のロゴマークが入ったハンディタオルの注文をいただいたりもしており、現在はより多くの団体・グループに活用していただけるよう、PRを進めているところです。
将来的には刺繍だけでなく、七宝焼や他の技術とあわせて、グッズの取扱いの幅を広げていきたいと考えています。
(なごやボランティア・NPOセンター発行「ぼらんぽ」2006年2月発行分に掲載)
★わがやネット(福祉住環境コーディネーター中部推進協議会)
http://www.wagaya.net/
★街づくり夢基金
http://www.yumekikin.com/
★街づくり夢基金助成事業報告の様子はこちら(エスコープ大阪サイト内)
http://s-osaka.coop/modules/news/article.php?storyid=139
……(10)に続きます
投稿日:2007-11-06 Tue
りーぱの安藤です。 初心を忘れず、さらに成長させていくために。
2005年度、なごやボランティア・NPOセンター発行の情報誌「ぼらんぽ」に連載させていただいていた「作業所立ち上げ奔走記」を、ほぼ当時の文章のままで転載しています。
※ 名称、年月日などは当時のままですのでご了承下さい。
※ 記事中の「設立趣旨書」は、ぼらんぽ掲載時ルビつきで掲載していただきましたが、このブログではルビなしになっています。
■作業所立ち上げ奔走記(8)
特定非営利活動法人りーぱ(申請中) 安藤 拓生
今回は、“和工房TAN・KEI”を運営する“特定非営利活動法人りーぱ(設立認証申請中)”の設立趣旨書をご紹介します。
1 趣 旨(なぜ、「りーぱ」を作るの?)
どんな人でも、「地域の中で楽しく働いて、安心して暮らしていきたい」という願いをもっています。それは何歳になっても、障害があってもなくても、誰でも一緒です。
私たちは、どんな人でもひとりひとりが「私の仕事や生活をどうしたらいいんだろう?」と悩んで、自分の生き方を自分で選んでこそ、「人生の主役」になれると考えています。そのためには、一緒に考えてお互いに助けあえる「仲間」や、ひとりひとりの想いが大切にされる「社会」、必要な時や困った時に助けてくれる「サービス」も必要です。また、地域の中で生活していくための「お金(給料や年金など)」も必要です。
でも、障害や病気などがあるために、会社やお店などの一般企業で働くことが苦手な人・難しい人たちもたくさんいます。せっかく一生懸命働いているのに、施設や作業所の利用者として給料よりも高い利用料を払わなければならない人もいます。障害や病気などのために、自分のやりたいことがなかなかできない人もたくさんいます。
私たちは、どんな人でも「人生の主役」になれる社会を創っていくはじめの一歩として、障害のある人もスタッフとしていきいきと楽しく働き、充分な給料をもらえる「仕事の場所」を作るとともに、安心して地域で生活するために必要な「場所」や「サービス」も作っていきます。
また、どんな人でも安心してあたりまえに暮らしていけるように、名古屋市天白区を拠点に、誰でも参加できる「まちづくり」の活動をしていきます。いろいろな人が一緒にまちづくりをしながらお互いを知りあって、助けあえる地域をめざします。
障害のある人をはじめとしたすべての人の「働く権利」や「生活する権利」を守り、ひとりひとりの「想い」や「個性(その人らしさ)」が大切にされる社会を作っていくために、私たちは 特定非営利活動法人りーぱをつくります。
この設立趣旨書は、単なる法人設立認証申請のための必要書類としてではなく、私たちの原点として、設立準備会のメンバーが何回も相談を重ねて作成しました。そのため、できるだけ多くの方に読んでいただけるように、定款同様、わかりやすい文章・ルビつきで作成してあります。
今後、活動をしていく中で迷いがあった時には、この原点に立ち返っていきたいと思います。
(なごやボランティア・NPOセンター発行「ぼらんぽ」2006年1月発行分に掲載)
……(9)に続きます。
http://leapa.blog123.fc2.com/blog-entry-15.html
投稿日:2007-11-05 Mon
りーぱの安藤です。 初心を忘れず、さらに成長させていくために。
2005年度、なごやボランティア・NPOセンター発行の情報誌「ぼらんぽ」に連載させていただいていた「作業所立ち上げ奔走記」を、ほぼ当時の文章のままで転載しています。
※ 名称、年月日などは当時のままですのでご了承下さい。
■作業所立ち上げ奔走記(7)
特定非営利活動法人りーぱ(申請中) 安藤 拓生
「和工房TAN・KEI」も開所から4ヶ月が経過し、七宝焼の技術も少しずつ上がってきています。それに従い、スタッフひとりひとりの作品の完成度も高くなり、商品の数も増えてきました。しかし、完成した商品を買っていただけなければ、収入にはなりません。
独自の店舗を持たないTAN・KEIにとって、すぐに販売をスタートするためには、自分たちで外に出て行くことが必要でした。
「どこか出店できる機会はないかな」
「でも、福祉団体のバザーではなく、あくまで出張販売する雑貨店として出店したいよね」
売れる商品を作り貯める一方で、情報紙やインターネットなどで出店できる機会を探す日々が始まりました。個人対象のフリーマーケット出店は沢山ありますが、事業所の出店がで可能で、出店条件が合致するものは予想以上に見つかりません。「“福祉”や“障害者が作った商品”という部分を表に出して販売することはスタッフの仕事に対する本当の評価ではない」という考えもあり、販売の機会は限られてきます。
そんな中、商店街の祭りやライブイベント、大学祭などいろいろ販売機会を紹介してくださる方があり、少しずつ、出張販売の機会も増えてきました。飛躍的な収入増にはつながりませんが、出店できることで商品に対するお客様の反応を、直接知り、商品開発につなげていくことができます。
実際に販売を始めてみると、商品の魅力以外にも、気がついたことが多くありました。例えば、販売員の売り方の違い。元々、食品を販売していた私は、大きな声で呼び込みをして、お客様にその商品の魅力をアピールするという販売の仕方が身についていました。しかし、アクセサリーの販売では、じっくりと自分のペースで商品を見たいお客様も多く、あまり積極的に声をかけないことも必要なのだと気がつきました。また、商品の説明をするときには、商品の魅力のアピール以上に、その人のファッションやそのアクセサリーを使うシーンに合わせた使い方の提案が重要なのだということも実感しました。

▲販売は商品の魅力と提案で勝負!
現在、TAN・KEIでは出張販売でお客様の声を聴いたり、専門家による指導で技術・センスを磨く一方で、福祉分野以外の異業種の方々との交流も積極的に行っています。それは、ネットワークを広げるだけでなく、商売のノウハウなどを自然に学んだり、新しい商品のヒントをいただく機会でもあります。そしてまた、りーぱの理想を体現していく厳しさを常に実感し、刺激を得られる機会にもなっています。
(なごやボランティア・NPOセンター発行「ぼらんぽ」2005年12月発行分に掲載)
……(8)に続きます。
http://leapa.blog123.fc2.com/blog-entry-14.html
投稿日:2007-11-05 Mon
りーぱの安藤です。 初心を忘れず、さらに成長させていくために。
2005年度、なごやボランティア・NPOセンター発行の情報誌「ぼらんぽ」に連載させていただいていた「作業所立ち上げ奔走記」を、ほぼ当時の文章のままで転載しています。
※ 名称、年月日などは当時のままですのでご了承下さい。
■作業所立ち上げ奔走記(6)
特定非営利活動法人りーぱ(申請中) 安藤 拓生
2005年7月17日、開所式を開催してその第一歩を踏み出した「和工房TAN・KEI」。その内容が中日新聞や毎日新聞、地域のタウンニュースに掲載されたことで、少しずつ、「TAN・KEIで働きたい」という方から問い合わせが来るようになりました。
いままで自宅で家事手伝いをされていた方、諸事情で新しく働ける場所を探してみえた方、病院に入院中で社会復帰のきっかけとして作業所で働きたいという方、来年度、養護学校を卒業する方・・・。それぞれ、見学をしていただいた上でご本人やご家族ともお話しし、TAN・KEIで働いていただくことになりました。
開所式の前までがらんとしていた作業室が、日を追うごとに、にぎやかになっていきました。
スタッフが増えて、職場としての活気が出てきたことを喜ぶ一方で、当たり前のことながら、働く場所として少しでも早く充分な給料を払うことができるように事業展開をしていく責任と、安心して働けるように安定した運営をしていく責任も再認識するようになりました。
障害のある方がスタッフとして集まってきたことで、2006年度の「名古屋市障害者共同作業事業」の補助金申請書は何とか提出することができましたが、現在、国会や厚生労働省では「障害者自立支援法(以下、自立支援法)」の成立が審議されており、ただでさえ不安定な作業所の運営は、ますます先がみえない状況にあります。こうした情勢の中で、私たちは今年度中に「特定非営利活動法人」になることを、最初から確認し、準備してきました。自立支援法が成立した時に、その事業者として運営するという選択もできるよう、法人格を取得しておく必要があると考えたのです。また、りーぱの考えである「みんな、主役でいこう!」を実現していくためには、福祉の視点だけでなく、いろいろな人が活動に参加しやすい「特定非営利活動法人」がいいのではないかとも考えました。
そんな中、愛知県の発行する「ぐんぐんわかるNPO」という小冊子を読んだ私たち。その中に、春日井の「で・ら・しえん」という法人の事例が掲載されていました。「知的障害のある方も読んで理解できるように、定款をできるかぎり簡単な言い回しで、全てにルビを振った・・・」という内容の記事を読んで、「私たちもこの形で法人を作りたい!」と強く思いました。思いたったらすぐ実行。早速、で・ら・しえんから定款を送ってもらい、それを参考に設立趣旨書と定款作りをはじめました。ひな形の文章と自分たちの考えを照らし合わせ、ひとつひとつをわかりやすい言葉にしていく作業は、予想以上に時間がかかりましたが、同時にひとつひとつの内容をじっくり考え、法人の土台を築いていくことにもなりました。
去る2005年9月28日、12名の設立準備会メンバーが全員参加する中で法人設立総会を開催し、10月10日、あいちNPO交流プラザ(愛知県担当課)に無事、申請書類を提出しました。

▲設立準備会メンバー12名(法人設立総会にて)
前列左より田中、藤井、瀧川、安藤
後列左より葛谷、高山、大山、治部、松岡、石川、鈴木、山内
(なごやボランティア・NPOセンター発行「ぼらんぽ」2005年11月発行分に掲載)
★NPO法人で・ら・しえん
http://www.derasien.net/
・・・・・・(7)に続きます。
http://leapa.blog123.fc2.com/blog-entry-12.html
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